回収記録センサーカメラ2018

 

北海道湧別川コロニーで標識放鳥したカワウが、同所に設置したセンサーカメラによって撮影されました!

とりあえず速報のみお伝えしておきます。

 

■A22(13D7926):2016年6月10日放鳥個体

2018年4月4日に一度だけ撮影される

 

 

■A20(13D7924):2016年6月10日放鳥個体

2018年4月10日〜5月31日に連続して撮影される

※抱卵したが孵化せず繁殖失敗

 

 

■A55(13D7953):2017年6月17日放鳥個体

2018年6月1日に一度だけ撮影される


3台設置したうちの1台に3羽も標識個体が写っていたことはとても驚きでした。

北カ研(ほっかけん)が2016年に初めて行った標識調査時の個体が、コロニーに戻ってきて2年目に早くも繁殖(失敗したけど)したことがとても嬉しい。

網に絡まって死んだり、銃で撃たれたりといった回収記録も大切ですが、出来ることなら私達が関わった鳥達には長生きしてもらい再会したいものです。

 

■赤いリングの付いたカワウを探しています!

情報提供 大館和広、渡辺義昭

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回収記録171220

 

いつか来るとは思ってましたが…有害鳥獣駆除による回収記録です。

 

カラーリング:左足・A91

金属足輪:13D07986

回収日:2017年12月20日(185日経過)

回収場所:群馬県伊勢原市島村(利根川河川敷)

放鳥日:2017年6月18日

放鳥場所:湧別川コロニー

直線距離:約962

備考:有害駆除による銃殺

 

これが本州2例目の回収記録になります。

まだたった2例ですが、湧別川で繁殖しているカワウの多くが、本州中部で越冬しているのかもしれません。

 

ちなみに静岡で見つかったA90個体とは別の巣の個体になります。

もしや兄弟か!?と期待しましたが調べたら違いました。

 

■赤いリングの付いたカワウを探しています!

情報提供 大館和広、渡辺義昭

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回収記録180831

北海道豊頃町トイトッキ沼:2018年8月31日(増子礼子さん撮影)

 

増子礼子さんよりカラーリングA79個体発見の嬉しい報告が届きました!

 

カラーリング:左足・A79

観察時の性齢:性不明亜成鳥

観察日:2018年8月31日 13:09

観察場所:北海道中川郡豊頃町(十勝郡浦幌町)トイトッキ沼(42°42'14.0"N 143°40'23.8"E)

放鳥日:2017年6月18日

放鳥場所:湧別川コロニー

直線距離:約170

観察者:増子礼子

 

昨年の湧別川コロニーで標識された個体のため、直線距離では約170kmですが、きっと色々なところを旅してきたことでしょう。

このカワウは冬に静岡まで行っただろうか?

この春から夏はオホーツクで過ごしていたのだろうか?

また、何処かで誰か(できれば自分が)に見つかることを祈ります。

 

■赤いリングの付いたカワウを探しています!

情報提供 増子礼子さん、渡辺義昭

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回収記録180617

昨年、湧別川コロニーで標識放鳥した個体が、翌年コロニーに戻ってきたことが初めて確認されました!!

 

深沢敬さんより以下の情報が届きました。

日時 2018年6月17日(日) 15時30分頃〜17時頃
場所 湧別川のコロニー
足環付きカワウ4羽を確認しました。
このうち、下記の2羽の番号を読み取るとこができました。
A46・A74

 

A46個体は2017年6月17日、A74個体は同年6月18日に湧別川コロニーで巣内幼鳥に標識した個体です

ちょうど一年後に湧別川コロニーにて確認され、非常に貴重な記録となりました。

情報提供者の深沢さんには心より感謝申し上げます。

本当にありがとうございました!

 

それにしても…当会会長・副会長がいまだ一例の回収記録を出せていないのは全く不甲斐ない限りです。

もっともっと頑張らねばなりません。

 

情報提供 深沢敬さん

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回収記録180602

藻琴湖:2018年6月2日

 

標識個体(湧別川コロニー放鳥個体)を網走市藻琴湖で確認!

 

カラーリング:左足・番号不明

メタルリング:右足・番号不明

観察時の性齢:性不明亜成鳥

放鳥日:2017年6月17〜18日

放鳥場所:湧別川コロニー

観察日:2018年6月2日 06:30頃

観察場所:北海道網走市藻琴湖

直線距離:約65

観察者:渡辺恵


2018年6月2日網走市藻琴湖の養殖筏上で休んでいるカワウをカウントしていたら、右足にメタルリング、左足に赤いカラーリングが標識されたカワウ1個体を確認しました。
遠くて番号を読むことはできませんでしたが、越冬後の標識個体が確認されたのはコレが初めてです。
本個体は前年生まれに見えるので2017年標識個体で良いと思われます。
湧別川コロニーから藻琴湖までは直線距離約65kmですが、越冬地(もしかすると静岡県!?)経由で戻ってきたはずなので、実際はかなりの距離を移動しているはず?です。
 

 

最期に藻琴湖のカウント結果は以下の通りです。

カウント結果:カワウ 433羽(亜成鳥399羽・成鳥34羽)

この時期に亜成鳥の大きな群れを見たことがこれまでに無く、今春コムケ湖で会長が観察した群れとの関連性があるのかどうかなど色々気になります。

■カワウの集結(2018.5.14記事)

湧別川生まれの個体が混じっていたことから、湧別生まれの子供たちが繁殖地を旅立った後も集団を維持いている可能性もあったりするのかな?…と思いはじめたりしています。

 

情報提供 渡辺恵

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胃内容物分析結果(A80)

 

大変遅くなりましたが剖検したカワウA80(2018年2月4日)の胃内容物の分析が終わりました。

カワウの胃から出てきた小魚や無数の小骨を洗浄し、判別しやすいように部位別に分け、いつもお世話になっている博物館学芸員の方々や魚に詳しい知人に確認してもらうことと並行して、お借りした資料「硬骨魚類の顎と歯」「動物考古学」や骨標本を参考にして同定を行いました。

その結果は下記のとおりです。

 

 

A80個体はサロマ湖内の定置網で混獲死したものであり、今回確認された胃内容物もサロマ湖に生息している種と一致しているように思われます。特筆すべき点としては推定20cm以上のコマイ(オオマイ)が少なくとも4匹分出てきたことでしょうか?判定が出来なかった骨が多数あるので正確なことは何も言えませんが、生後1〜2年程度のコマイを主に捕食していた様子が伺えます。

 

剖検時の様子:2018年2月4日

 

ご協力いただいた網走市立郷土博物館、美幌博物館、同定に協力して下さった皆さまに心より感謝いたします。

 

情報提供 渡辺恵

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新聞記事2018/03/22

 

ブログをご覧いただいている皆様

1月に静岡県で発見された記録が新聞記事になりました

画面でご覧ください

 

北海道カワウ研究会を入れてほしかったのですが

新聞社にもいろいろ事情があるようです

 

これを見て関心を持ってくれる人が一人でも増えると嬉しいですねー

 

会長 大館

 

 

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剖検180204(A80)

 

猛禽類医学研究所にてサロマ湖で回収されたカワウA80の解剖を行いました。

これまでにトリやシカやサカナを食べるためにバラしたことはありますが、今回のカワウは貴重な検体であるため、未熟者が安易に手を出すと残念な結果になることが容易に想像できました。

そこで、日頃お世話になっているプロフェッショナルな方々へ剖検を依頼することになりました。

 

被検体:カワウ幼鳥(A80・13D7975)

    2017年11月7日にサロマ湖にて回収された個体

    参考記事:祝!回収記録171107

剖検日:2018年2月4日

剖検者:小笠原浩平 猛禽類医学研究所 (獣医師)・中村鈴夏 猛禽類医学研究所・渡辺恵 北海道カワウ研究会・渡辺義昭 北海道カワウ研究会・他見学1名

 

 

【結果】今回の成果!

性別:雌(生殖腺の確認による)

胃内容物:小魚などいろいろ(分析後に報告予定)

計測値:露出嘴峰長:70.2mm・跗蹠長:65.1mm・全長:839mm・自然翼長:350mm・最大翼長:353mm・尾長:157mm・体重(一部食害+濡れた状態):2.8kg

獣医師による考察:被検体は全身が濡れ、肺は重度に鬱血していた。また心臓および腎臓が脆弱であり、腫大していたことから水を大量に含んでいたことが推測される。これらは溺死の可能性を示唆しており、被検体が漁網に絡まり死亡していたことと一致する。右大腿骨頭において認められた亜脱臼は網に絡まった際、抜けようとして力を加えた結果である可能性がある。しかし、右側より食害を受けていたためこれによる脱臼の可能性もあり、断定はできない。

その他:胸筋の一部と骨格と羽を保存

 

剖検していただいた小笠原さんには、何から何まで親切丁寧に教えていただきました。この経験をしっかりと己の身体に刻みつけ、次回以降は私達だけで作業を行いたいと思います(自信はありませんが…)。

今回の剖検にあたって、カワウ解剖の資料を送っていただいた加藤ななえさん、剖検してくださった猛禽類医学研究所の皆様に改めて心より感謝申し上げます。本当にお世話になりました!

 

ちなみに剖検にあたっては鳥インフルエンザの簡易検査(陰性でした)とレントゲン撮影が行われました。今冬も大変残念なことに猛禽類の鉛中毒が発見されていますが、カワウでは鉛中毒の可能性は無いと思われるので鉛の検査は行っていません。

北海道では鉛の銃弾の所持が禁止されていますが、未だに鉛中毒が根絶しないということは道外からの鉛弾の持ち込みが示唆されます。道外でも鉛弾所持禁止が求められています。

 

情報提供:小笠原浩平さん、渡辺義昭

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道外初!!回収記録180116

 

 

道外初回収記録です!!!

 

2018年1月16日に静岡県で昨年標識放鳥したカワウが回収されました。

 

カラーリング番号:A90

メタルリング番号:13D7985

性不明幼鳥

放鳥日:2017年6月18日

放鳥場所:湧別川コロニー

回収日:2018年1月16日 14:30頃

回収場所:東京海洋大学 吉田ステーション(静岡県榛原郡吉田町川尻1581番地)

移動距離:約1147

回収者:甲斐奈緒子

回収時の状況:足に釣り針が引っかかり、飛び立てなくなっていたところを保護された。釣り針を取った後、ステーション内に放鳥し、約一時間後に飛び立つ姿が確認された。

 

本個体の回収によって、北海道のカワウが本州に移動したことが確認されました。

たぶん?幼鳥は成鳥よりも移動分散する距離が長いと思われるので、北のカワウの主要な越冬地が何処かはまだまだ不確かですが、ゼロがイチになったとても重要な回収記録になりました。

発見し、捕獲し、釣り糸を外して放鳥し、当会及び山階鳥類研究所へ丁寧な報告していただいた甲斐奈緒子氏に心より感謝申し上げます!!

 

 

回収場所の吉田ステーションでは、主に井戸水を使用して淡水魚の養殖を行っており、外の池では教育研究用にニジマスやウナギ、キンギョ、ペへレイが飼育されています。ステーション内にカワウが降りてくることはほぼないですが、周辺の大井川や吉田川には多くのカワウが生息していると回収者から教えていただきました。

【東京海洋大学 吉田ステーション】

https://www.kaiyodai.ac.jp/Japanese/academics/center/yoshida.html

 

 

A90個体にはルアーが絡みついていたことから、周辺でフィッシング中のルアーを獲物と勘違いして幼いカワウが食いついた可能性を個人的に感じました。当会初回収個体も混獲死によるものでしたが、連続して人為的影響を受けた状況で回収された姿を見ると、カワウが生き延びていく道の過酷さを感じずにはいられません。

情報提供 甲斐奈緒子さん、渡辺義昭

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初!回収記録171107

 

初回収記録です!!

 

報告が遅くなりましたが2017年11月7日にサロマ湖(湧別町側)で今年標識放鳥したカワウが回収されました。

カラーリング番号:A80

メタルリング番号:13D7975

放鳥日:2017年6月18日

放鳥場所:湧別川コロニー

移動距離:約8

 

嬉しいと言うべきか!悲しいと言うべきか?本個体はサロマ湖内に敷設した小型定置網による混獲になります。

発見者(漁業者)が湧別漁協へ死骸を届け、その後に湧別町役場に持ち込まれ、湧別町役場から山階鳥類研究所と私達へ連絡が入りました。

そして、湧別町役場に保管されていた死骸を11/10に引き取り、現在私の家の冷凍庫に入れてあります。

役場で話を伺ったところ、小型定置網は2〜3日程度の間隔で水揚げしているそうなので、本個体は少なくとも11月になってから混獲死したものと考えて良いと思います。

 

役場から死骸を受け取った後に、目立たない河川敷で死骸を出して写真撮影をしていると…ちょうどタイミング良く河川巡視車がやってきました。そして、当然ですが色々と面倒くさい事情を説明することになり、一応ご理解いただけました。

こういう時に人はなぜ「けして怪しい者ではありません」と言ってしまうのだろう?

他者から見たら不審者なのは明らかなのに…。

 

どうでも良い話ですが、11月7日は私の43回目の誕生日でした。

なにか運命のようなものを感じています。

 

情報提供:渡辺義昭

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